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【感想】『Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門』学習まとめ。

Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門

Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門

序文

『Unityの寺子屋 定番スマホゲーム開発入門』やり直しバージョン。

あとステージ選択部分とか残ってるんですが、やっぱりやる気にならなかったのでちょっとだけ設計見直して、これで一段落にします。

進捗

  • Chapter06 サイドビューアクションを仕上げる
    • 6-1 アニメーションと効果音を設定する

クラス図

https://raw.githubusercontent.com/gladiolusbamboo/180921UnityTerakoyaAgain/master/TheRun/out/UML/181021class/TheRun181023.png プレイヤーがジャンプできるか判定する機能をPlayerJumpableJudgerクラスに独立させました。

GitHub

github.com

学習方法

しばらくUnityに触っていなかったので、感覚を思い出すために取り組んだ。

www.slideshare.net また上スライドの内容を参考に、特にUnityにおけるクラス設計を意識しながら取り組んだ。

サンプルデモ

www.youtube.com

とりあえず結論

  • 入門者向けなのか、もう一歩進んだ初心者向けの書籍なのか立ち位置が中途半端なように思う。
  • サンプルにあまり魅力を感じない。実装が不思議な部分がいくつかある。
  • 典型的なスマホゲームが作成できるので、能動的な学習の題材としてはよいと思う。

おすすめ度:★★☆☆☆ 難易度:★★☆☆☆

立ち位置が中途半端

書籍の全体的な構成としては、Chapter1でUnityの基本操作を学び、Chapter2~4で放置ゲームおよびクッキークリッカーと呼ばれるジャンルのミニゲームを、Chapter5~6でマリオライクな2Dスクロールゲームを作成していきます。
Chapter7でアプリのマネタイズの方法などにも軽く触れられていますが、ここはそれまでの内容と比較するとやや一足飛びっぽい感じもします。

UnityではじめるC# 基礎編

UnityではじめるC# 基礎編

この参考書は↑の本の姉妹本ということになっているようで、前書きにはこの本から始めてもOK!みたいな雰囲気で書かれているのですが、個人的にはこの本は上記の本の「続編」としたほうが誠実ではないかなという気がしています。

C#の基礎は前作を見てくださいというようなことが書いてあったり(一応PDFがDLできるようですが)、アニメーションにDOTWeenやラムダ式が使われていたり、アルゴリズムもややイメージしづらい衝突判定アルゴリズムが使われていたり、経験ゼロの人がこの本から学習をはじめるとなかなか理解は難しいんじゃないかなぁという気がしました。

で、なんで姉妹本なる体裁をとっているかっていうと、やっぱりビジネス的な理由が大きいんじゃないかなぁという気がしてしまうんですよね。
そういうことを感じてしまうとちょっとうーん、、、となってしまいますね。

前作の内容はさらっとやったぐらいであんまり覚えてないんですが、普通の入門書という感じだったと思うので、UnityやC#にあまり馴染みがない人はこの本に取り組む前に素直に前作から始めたほうがいいような気がします。

サンプルが微妙。

スマホゲームの文脈をあまり知らないこともあるのかもしれませんが、サンプル自体があまり魅力的でないように感じました。
ひたすら画面をなぞったり、タップしてお寺を大きくしていくゲームと、ジャンプで敵を倒してゴールへ向かうだけの2Dスクロールゲーム…。
意図的に典型的なゲーム内容にしたのだとは思いますが、もう少し工夫がほしかったところです。

これも細かいところかもしれませんが、いくつか不思議な実装をしている部分が見受けられたように思います。
特に2Dスクロールゲームのアニメーション関連の実装では

  • プレイヤーが静止しているときでも移動中のアニメーションが表示される
  • 落下中やミスしたときにもジャンプ中のアニメーションが表示される(結果ガッツポーズしながら死んでいく)
  • プレイヤーが着地する直前から、ユーザーのジャンプ操作を受け付けてしまう

などの不具合というか仕様というか…が見られました。(私の実装がおかしい可能性もあり。上のサンプル動画は私が適当に修正したものです)

もちろん初心者に理解しやすいアルゴリズムを考えて、多少のバグには目を瞑ったという部分はあるのでしょうが、同じく入門者向けの「Unityの教科書」ではアニメーション関連の部分でも自然なアニメーションに見える設計の工夫が見られたので、そういった部分ではやや劣っているかなという感想をいだきました。

誤植がやや多いのも気になりました。
致命的なものはそれほどなかったと思いますが、一応入門者向けということなのでもう少し頑張ってもらいたかったところです。

2冊目の学習や、能動的な学習の題材としてはよい

いろいろ書きましたが、とりあえず1冊入門書の学習を終えて、次のサンプルゲームを作ってみたいと思っている人には、難易度的にも悪くない書籍だと思います。

また、題材が良くも悪くも単純なゲームなのでオブジェクト同士のつながりを確認したり、私のように設計を考えてみたり、また自分ならゼロからどういう風に実装するかを考えてみるなど、能動的な学習を行う上での素材としてはよいと思います。

そんなところでしょうか。
各所レビューを見ても割と評判が良い書籍のようなので、私が天の邪鬼になっている部分もあるかもしれません。

カロリーメイトください。

BGM

Dancing Again / STEREO JAPAN

www.youtube.com